清華大学が15日に明らかにしたところによると、中国初のコンピュータ学部を筆頭機関とする論文が、ネイチャー誌に掲載された。同論文は初めて「脳型コンピューティングの完全性」及びソフト・ハードデカップリングの脳型 コンピューティングのシステム階層を打ち出した。ネイチャーの審査員は「これは斬新な観点で、脳型コンピューティング分野及び人工知能(AI)に対する追求の重大な発展であることが証明される可能性がある」と評価した。

この「一種の脳型コンピューティングのシステム階層」と題した論文は、清華大学コンピュータ科学・技術学部の張悠慧氏のチーム、精密機器学部の施路平氏のチームと協力者が共同で作成した。初めて「脳型コンピューティングの完全性」という概念を打ち出した。

脳型コンピューティングとは、生物学的神経系情報処理モデルと構造を利用した計算理論、アーキテクチャ、チップ設計、応用モデル、アルゴリズムの総称だ。張氏は科学研究の当初の目的について、「既存の脳型コンピューティングシステムの研究の大半が、いかに具体的なチップ、ツールチェーン、応用、アルゴリズムのイノベーションを実現するかに焦点を絞り、マクロと抽象レベルの計算の完全性とアーキテクチャに対する思考を見落としていた」と話した。

張氏は「分かりやすく言えば、完全性とはシステムに何が出来るか、機能の境界はどこにあるかといった問題に答えることができる。完全性の研究により、ソフト・ハードシステムのデカップリング、異なる研究分野間のタスク分業とインターフェースの区分に理論的基礎を提供できる」と説明した。

脳型コンピューティングはスタートする段階にあり、世界的にも公認の技術基準・プランが形成されていない。同成果は完全性の理論と相応するシステム階層構造面の空白を埋めており、新型コンピュータシステムの中核技術の独自の確立を促す。コンピュータアーキテクチャの専門家で、華中科技大学コンピュータ学部の教授である金海氏は、この研究について「脳型コンピューティングシステム分野の基礎的でオリジナルの貢献を成し遂げた。新型計算システムのソフト・ハード中核技術の独自の確立を促す」と評価した。

出所:人民網

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