浙江省では、「データ知的財産権担保融資」というデータ知的財産権の改革プロジェクトが進められている。3月上旬、全国データ知的財産権パイロット省の一つである浙江省の市場監督管理局は、「データ知的財産権改革の深化と、データ要素による発展促進に関する意見」の意見募集稿を発表し、3月中旬にデータ知的財産権登録システムと中国科学院の「科学データバンク」との相互接続を実現した。これにより、データ知財登録の奨励から評価基準の策定、実用化のルート整備、価値の実現、権利保護の保証に至るまでのデータガバナンスのエコシステムが浙江省で徐々に形成されている。

 嘉興のある科技有限公司は工場も設備も有していない工業インターネット企業である。全国に点在する1万台以上の数値制御鋼板カッターを自社の生産ネットワークに取り入れ、中小企業や零細企業を中心に鋼板のカスタマイズカットスサービスを提供する。設備の稼働率や材料の利用率、製品価格などのデータ指数を知的財産権に登録することによって、同社は最近、銀行から1500万元の融資を取得したという。

 省市場監督管理局の統計によると、2月までに浙江省では64社の企業が22億元以上のデータ知的財産権担保融資を取得している。データ知的財産権登録の申請数が1万577件、認可数が5861件になっている。法律と制度の整備はデータ価値の創造、データ要素の活用に重要な意義があると、「浙江省知的財産権保護と促進条例」の策定に参与した中国計量大学法学院の冀瑜副院長が指摘している。

出所:中国保護知識産権網

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