欧州特許庁(EPO)はこのほど注目の報告書を発表し、2023年の欧州における特許出願の新たな傾向を明らかにした。EPOがこのほど発表した登録データによると、EPOが2023年受理した特許出願数が過去最多となった。この成長傾向は世界のイノベーションの持続的な繁栄を反映している。

 同報告書によると、EPOは23年に前年比2.9%増の19万9275件の特許出願を受理した。この大幅な増加は、世界のイノベーション中心地としての欧州の地位が日増しに盤石なものになっていることを証明しているだけでなく、各国企業の知的財産権の保護及び技術イノベーション推進への重視を浮き彫りにしている。

 多くの出願者の中で、米国、ドイツ、日本、中国の企業・個人の活躍がとりわけ際立っており、出願数全体に占める割合が高かった。特に言及すべきなのは、中国の華為(ファーウェイ)は3年連続で特許出願数の首位に立ち、その世界の研究開発分野における卓越した実力と持続的な投資を示したことだ。後に続いたのはサムスン、LG、クアルコム、エリクソン、シーメンスなどの有名企業で、それらの出願数も安定的な増加傾向を示した。

 また同報告書によると、中小企業からの特許出願数も過去最多となった。この変化は、中小企業のイノベーションにおける参加度が持続的に向上し、欧州さらには世界のイノベーション発展を推進する重要な力に徐々になりつつあることを物語っている。

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